お気に入りの衣装はいつまでもきれいな状態で大事にしておきたいものです。
そこで衣装の洗濯、アイロン、保管方法を素材ごとにまとめました。
当方でお買い求めいただきました衣装は発送の際に使用生地や取扱い方法を御案内しております。
そちらに書かれている素材名からお手入れ方法を御参照ください。
以下に書かれていることは普段着の既製服にもあてはまります。
衣装の場合、普段着と違っていろいろな生地が組み合わされて製作されていることがあります。
その場合は一番デリケートな素材に合わせた洗濯方法が必要となります。
あまり強い力をかけて万が一のことがあってはいけませんので、やさしく手洗いすることをお勧め致します。
使用洗剤、乾燥は下記の表を御参考ください。風呂釜や大きめのたらいなどに入れて洗うとが作業がしやすいです。洗濯機によっては手洗いコースなどがあり、やさしい水流で洗うことができますが洗濯機を使用して発生した不具合に関しましては弊社では責任がとれませんので、使用される場合は自己責任でお願いいたします。(手洗いコースでもネットに入れて洗ってください。)
濃い色と薄い色の混在するアイテムは色移りの危険がありますので、濡れたまま放置せずにすぐに脱水してください。
クリーニング屋さんに出される時は素材名を告げて慎重に作業して下さるようにお伝えください。
素材ごとのお手入れ方法
組成
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素材名
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洗剤
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洗い方
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脱水
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乾燥
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アイロン
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綿
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ブロード、シーチング、チノクロス、カツラギ、オックス等
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石鹸または弱アルカリ性合成洗剤
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もみ洗い
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ねじり絞り
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日光乾燥、ただし蛍光漂白や色物はなるべく日陰干し
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180~200℃
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絹
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シルクサテン等
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中性洗剤
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つかみ洗い
軽いブラシ洗い |
押し絞り
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日陰干し
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150~170℃
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ウール
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ウールギャバジン、フラノ等
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中性洗剤
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洗濯温度は最後まで30~40℃で押し洗い。編み物はつかみ洗い
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うすものはにぎりしぼり、セーターなどは包み絞り
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日陰干し
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150~170℃
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合繊
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ポリエステル
(サテン、エステルギャバ等) |
中性洗剤
(汚れのひどいものは弱アルカリ性合成洗剤) |
60℃以下で押し洗い
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うすものはにぎりしぼり
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日陰干し
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あまり必要ではないが、かける場合は150~160℃
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ナイロン
(タフタ、オーガンジー等) |
ぬるま湯で押し洗いか振り洗い
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不可
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アクリル
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40℃以下で押し洗い
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うすものはにぎりしぼり、セーターなどは包み絞り
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ブロケード
(チャイナドレスサテン) |
ぬるま湯で軽いもみ洗い
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包みしぼり
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あまり必要ではないが、かける場合は80~120℃
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四段スムース
(ポリエステル) |
60℃以下で押し洗い
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にぎりしぼり
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ストレッチ
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綿ジャージ、綿リブ、スムースニット
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石鹸または弱アルカリ性合成洗剤
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もみ洗い
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包みしぼり
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ハンガーに釣らずに平置きで日光乾燥、ただし蛍光漂白や色物はなるべく日陰干し
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180~200℃
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オペコット
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中性洗剤
(汚れのひどいものは弱アルカリ性合成洗剤) |
ぬるま湯で押し洗い
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にぎりしぼり
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平置きで陰干し
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あまり必要ではないが、かける場合は80~120℃
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起毛素材
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別珍(綿)
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優しい手洗いでもできますが、できればドライクリーニング
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不可
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ベルベット
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ドライクリーニングのみ
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その他
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本革、毛皮
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–
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軽くたたいてほこりを落とし、乾いたタオルなどで拭く。水は使わない。
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–
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–
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不可
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合成皮革、ファー、ボア
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中性洗剤
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軽く振り洗い
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振りさばく
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風通しの良い日陰干し
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不可
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手洗い方法
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振り洗い
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洗濯液の中で衣装を前後左右、上下に振りながら洗います。デリケートな衣装の場合もこちらです。 |
押し洗い
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洗濯液の中に衣装をつけ、両手で押し、押した手をゆるめるをくり返して洗います。 |
もみ洗い
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洗濯液の中に衣装をつけ、両手でもむように洗います。丈夫な衣装の場合はこの方法です。 |
手間や道具が無い場合は応急処置として汚れのひどい箇所を部分洗いしたり布製品リフレッシャー(ファブリーズ等)をスプレーするなどなさってください。
アイロンプリントについて
アイロンプリントはパソコンのプリンターを使って文字やロゴ、模様などを簡単に比較的安価に再現できる非常に便利なものです。
洗濯することも可能ですが、その際は以下の点に気をつけて下さい。
・クリーニングは不可ですので、手洗い(振り洗い)で洗って下さい。
・水にぬれると強度が落ちますので、洗濯後はそのまま放置せずすぐに整えて乾かして下さい。乾燥していない状態で無理な力をかけることは避けてください。
・アイロンプリントの上からアイロンをする際はあて布をかけてください。